第33話
「じゃ、帰るか!天音の様子見に来ただけだしね」
鞄を肩に掛けながら立ち上がる美香。
それにならうように、
「うん、天音ちゃんお大事にね?何か必要なものとか用事があったらいつでも連絡してね?」
と、明良くんも立ち上がりながらそう伝えてくれた。
「ありがとう、ふたりとも」
そうして、ふたりは帰っていった。
二人が居なくなった静かな部屋。
窓の外は夕焼け空から真っ暗なそれにゆっくりと変化していっている。
(動いてたからか熱くなってきちゃった、シャワーでも浴びようかな?明日も大学だし、さっさとシャワーして寝てしまおう!)
そう思い、カーディガンを脱いでお風呂場に行こうとした瞬間、また部屋に響くインターホン。
(美香たちかな?忘れ物?)
特にモニターを確認する事もなく、ドアを開けた。
「はーい、何か忘れ物?」
するとドアの前に居たのは…、
「…えっ、」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます