りん
目が覚めたら隣に遊雷がいた。
私は腕枕されていて寝ぼけた頭でこの状況をなんとか整理しようと務める。
そして思い出したのは…
「///////」
遊雷にすごい事をされた事実だ。
遊雷の指が私の中に入ってそれで…//////
思い出すだけで恥ずかしい。
あれは、あの快感は一体何だったんだろう。
「あ、りんが起きてる。」
遊雷は嬉しそうに笑って私の唇に口付けをした。
「遊雷…/////」
目を合わせるのが恥ずかしい。
どんな顔をしたらいいか分からなかった。
「んー?何?」
「あ…あの…さっきは…/////」
どんなに恥ずかしくてもちゃんと謝らないと…。
「ごめんなさい…/////
私…なんかいろいろ変だったと思う…の。」
あぁ、恥ずかしい!恥ずかしい!!
もうこのまま消えたい!!
「変じゃなかったよ?
すごく可愛くてどうしようかと思った。」
遊雷、絶対に私を揶揄ってる!
「そ、そんな意地悪言わないで…/////」
私に誰かの記憶を消す力があれば間違いなく遊雷に使う。
「えー、でも可愛かったからなぁ…。
僕のりんが、僕の指で気をやるところ。」
気をやる?
もしかしてあの言葉にできない程の快感の事?
「///////」
「毎日毎日慣らしていこうね?
最後には…」
グッと何か硬いものが私のお腹に押し付けられた。
「これが入るように。」
「////////」
そんなの入るわけない。
「無理だよ…遊雷のすごく…/////」
大きかったから。
「大丈夫、大丈夫。
ちゃんと慣らせば入るよ。」
そんなに大きいのに?
無理だよ、絶対!
「そ…そもそも、どうして入れるの?
それに、そんなこと遊雷としたらいけない気がする。
神様が贄の中に入る…///なんて…。」
自分で言ってすごく恥ずかしくなってきた…。
「大丈夫だよ、神様とは言っても僕そんなに身分高くないし。」
遊雷、どうしてそんな嘘つくの?
身分が高いに決まってるじゃない。
「遊雷、すごく偉い人でしょ?
私に気を遣わないで?」
「偉くないよ、本当に僕びっくりするくらい下っ端なんだー。」
身分が高いからって威張り散らさないのは遊雷の素晴らしいとこだと思うけど。
「そんな嘘つかなくても今日、白の反応を見ていたからちゃんと分かってるよ?」
白はすぐに遊雷にひれ伏した。
いくら贄でも、その辺りの下っ端の神様にあんな風に頭は下げない。
せいぜい、膝をつくくらいだ。
「ねぇ、りん。」
遊雷は私の名前を呼ぶと、私を押し倒したような形で覆い被さってきた。
「/////」
「その白とか言う贄だけど、もう話したら駄目だよ?」
遊雷は優しく言った。
「どうして?」
白は唯一の私の理解者なのに。
「理由が必要?」
遊雷からそっと笑みが消えた。
「大層な理由がない限り、あの贄と話したい?
そんなにもあれと仲良くなりたい?」
答えを間違えたら、私の瞳も飛び出してしまうんだろうか。
白の言っていたように、腑を引き摺り出されるんだろうか。
まるで薄氷の上を歩いている気分だった。
「わ…私は、別に…白と話したいとかじゃなくて…。
ただ、今日はお互い暇つぶしをしていたの。
遊雷が帰って来るまでの間だけだよ。
だから、別に白とたくさん話したいとか仲良くしたいなんて思ってないよ?
遊雷が私と話してくれるから、特別な話相手は必要ない、かな…。」
私、何も間違えてないよね?
遊雷の欲しい言葉をちゃんと言えてるよね?
私が不安になっていると遊雷が私の唇に口付けをした。
「本当に僕だけ?」
私は遊雷の問いに何度も頷いた。
「じゃあ、ここでちゃんと言って?」
遊雷は私の唇を指先で優しくなぞった。
どうしてそんなことを言わせたがるのか分からない。
私はただの贄なのに。
「本当に、遊雷だけ…。」
私の答えを聞いて遊雷の瞳が優しくなった。
「やっぱり、りんに言われると嬉しいなぁ。」
遊雷があまりにも優しく嬉しそうに笑うからこれからもそんな馬鹿げた事を言いたくなってしまう。
こんな事言って本当にバチが当たらないのかな?
相手は、神様なのに。
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