遊雷
優しくて、純粋で、騙されやすくて…
「可愛いなぁ、僕のりんは。」
風呂くらい一人で入れるのに簡単に騙された。
こうも素直だと少し心配になるよ。
「///」
今だってそう。
「りん、どうしたの?
真っ赤だよ?」
真っ赤になりながら僕の着物を一枚一枚脱がせるりんはたまらなく可愛かった。
「遊雷…ほ、本当にいいのかな/////
やっぱり…私なんかがこんな事したら失礼に当たる気が…////」
まだ上しか脱いでないのに下まで脱いだら倒れちゃうかもしれないなぁ。
「全然失礼じゃないよ?
僕がりんに頼んだんだから。ね?」
僕が語りかけるとりんは顔を真っ赤にしたまま何度も頷いた。
「でもりんは面白いなぁ。
自分の裸を見られるより僕の裸を見る方が真っ赤になるなんて。」
僕がりんの頬をつついて揶揄うと、りんは焦ったのかほんの少し涙目になった。
「だ、だって!もう遊雷には見られてしまったから…!だから…恥ずかしいけど…昨日ほど恥ずかしくはなくて……//////」
可愛い、林檎みたい。
「うんうん、揶揄ってごめんね?
それより寒いから早く風呂に入りたいなぁ。」
「あ!そうだよね!ごめんね!」
りんは謝るとすぐに僕の袴に手をやるけど…
「あ…あれ?えっと……。」
りんは袴の脱がせ方を知らなかった。
「袴はね、こうやってここに手を入れて…。」
「え!?ちょっ…////」
僕がりんの手を袴に突っ込ませたらりんは可愛い顔で僕を見上げた。
「ほら、ここに手を回して結び目を解くんだよ?」
りんの小さな手を結び目にやるとぎこちない手付きで解いてくれている。
「こ…こうかな…?」
可愛いなぁ、こんな事が恥ずかしいなんて。
結び目を解くとバサっと袴が床に落ちた。
「ひゃっ//////」
りんはその瞬間目を覆い僕に背を向けてしまった。
僕もりんも裸ん坊だー。
背後から抱きついて揶揄ってやろー。
「りん、早く入ろう?」
可愛いりんが悪い。
「ははははいぃ///////」
「入って。」
僕がりんを離してあげたらりんはゆっくりと湯船に浸かった。
「ふぅ………。」
温かいお湯に入って安心したように目を閉じるりん。
何それ…
「かわいー。」
「//////」
僕も入ろう。
りんと一緒に温まりたい。
僕が湯に浸かるとりんが僕に背を向けた。
「どうしてそっぽ向くの?僕の事嫌い?」
「嫌いじゃないよ/////」
うん、知ってる。
りんは恥ずかしがり屋さんだもんね。
「じゃあこっちを向いて?」
僕がお願いするとりんは困った顔をして僕の方を向いた。
こうして水に濡れると余計に綺麗だなぁ。
「可愛い…。」
早くこの体の全てを僕のものにしたい。
りんはどんな反応をするかな。
初めてだろうから、痛いと泣き喚く?
それとも僕を受け入れて艶かしく喜ぶのかな?
どうせ可愛いんだからどっちでもいい気はするけど。
「遊雷…あの…背中はいつ流すの?」
その少しだけ怯えている目が僕の加虐心を煽るんだよ。
その目をずっと見ていたいから教えてあげないけど。
「もう少し温まったらね。」
のぼせてしまうかもしれないけど、今はまだりんにくっついていたい。
どうしてそう思うんだろう。
僕、人肌とかそんなに好きな方じゃないのに。
りんってやっぱり不思議な子だなぁ。
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