World17 王都に行くってマジっすか!?
仁科創太がまだ14歳だったころのこと。
やっぱ異世界といえばそれっぽい武器だよな!といって様々な武器や防具を考えました。
完全に忘れてた……。
「どうかした?ソウタ」
「ううん、その……神器って、どうやって保管されてるの?」
「保管?」
「うん。そういうものって厳重に保管されてるのかなって」
一度見てみたい。俺のあのクソみたいな絵でどんな神器ができあがったのか。
マジでしょぼそうなのを神器として崇め奉ってるなら笑いものよ。
「保管っていうか……神に選ばれたものしか触れないから、神器があるところに王都大教会が建ってる」
「え!?」
触れないの?マジで?俺行ったら持てるかな?
「教会の中央にあるから誰でも見れる」
「……見たい!」
ぜひ見たいですとも!なんなら各国回って全部見たい!
いっそのことそれを目的にするのもありかも?
「なら、王都に行こう。メイナにもそう伝えておく」
「いいの?俺のわがままなのに」
「王都は私たちも行ったことがない。私たちだって神器を見てみたいし」
「ミラも行ったことがないんだ……」
「元々私たちは辺境の生まれだから」
そうなのか。知らなかった。俺もよく考えたら田舎出身だったわ。
「そうと決まれば戻ってメイナに伝えよう」
「うん!」
「王都に!?」
メイナに王都行きを伝えたら、持っていた短剣を落としてそう言った。
「うん。ソウタが神器を見たいって言ってるの。予定よりは少し早くなるけど、いいかなって思って」
「いいけど……それなら、宿舎の解約手続きと馬車の予約をしないと!」
「そうだったね。それは私のほうでやっておく。ソウタとメイナは荷造りをしておいて」
荷造りか。大してやることなんてないんだけど。
「じゃあ、俺は帰るよ」
「また明日、ソウタ!」
家に帰り、俺はベッドの上に座った。
「【管理者権限:セヴェト】起動」
俺がそう呟くと、ウィンドウが目の前に現れた。
ノートに貼られていた付箋の一つに書かれていた、神の力である管理者権限。
今まで忙しくてあまりゆっくり触る時間がなかったけど、色々できることがあるようだ。
複製、分体作成、天候操作……権限があるけど、今使えるものはないようだ。
……うん?なんだこれ。とりあえずやってみるか。
「
そう唱えた途端、頭にとんでもない激痛が走った。
あ゙ぁ!痛い、痛すぎんだろこれ!頭割れるって!
「ストップ!ストップゥ!」
俺の言葉が届いたのか、頭の痛みは収まった。
ああ、だめだ……これ、もしかしていっぺんにこの世界の情報を頭の中に入れるやつだった?で情報過多で頭痛?やっぱりズルはよくないってこと?一つ一つゆっくり情報を集めろと?
うーん、なかなか難しい。百年、百年かあ……。
研修はまだまだ長いようだ。
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