World12 美少女とパーティー結成ってマジっすか!?

俺とメイナたちがパーティーを組む?それって、なんのメリットがあるんだ?


「基本的にあまり推奨していませんが……例えば3人がパーティーを組むと、受けられる依頼はEランクまでになります」

「Dランクは?」

「ソウタさんの安全の観点から受けられません」


へえ。上手くなってるもんだ。でもEまでは受けられるってことは、ランク上げは早くなるんじゃないか?


「その場合、Eランクの依頼を受けてもソウタさんの実績はFランクの依頼としてで換算されるので注意して下さい」


そんなことなかった。でも掲示板を見たところ、Fランクの依頼すらなかったからパーティーを組むことにはやっぱり俺には利点がある。問題はメイナとミラのほうだけど。


「パーティー組む!」

「登録よろしく」


……心配はいらなかったみたいだな。二人共、俺とパーティーを組んでくれるみたいだ。


「分かりました」

「じゃあ、明日やる依頼を探そう!」


ミラが選んだ依頼は川にいる凶悪な魚、ブルータル・ピラノの討伐らしい。凶悪な害獣らしく、これは倒した分だけ報酬が出るのでいくら倒しても問題はないらしい。


夜はミラから水魔法を教えてもらい、俺達は眠りについた。ちなみに二人は先に寝たので、俺は二人に気付かれないように床で寝た。




「おはようソウタ……って、あれ?」

「メイナ、ミラ。おはよう」


昨日はそれどころじゃなかったから気が付かなかったけど、二人の寝起きの破壊力ヤバい。

跳ねた髪も半分しか開いてない目も、どれも俺の劣情を……。


やめろ二人をそんな目で見るな!穢らわしい!




そして俺達は、町外れにある小川に向かった。


「……ここにいるの?」

「うん。まず驚かせて水面に出したい。ここに岩でも落として……」


……それ、いっぺんに出てくるんじゃ?


「ミラ、それじゃまずいかも……驚かすにしても凍らせるほうが……」

「この川を凍らせるの?さすがに消費魔力が……」

「任せて」


俺は神だぞ。この程度の川、凍らせられないでどうする。


「【無情なる凍土プレーニング・フローズン】」


白金級魔法であるこの魔法。名前がカッコよかったのでつい使ってしまった。


「……嘘!?」

「あり得ないっ……」


川が完全に凍った。まあ小さい川で深さもそんなになかったし、あれはやりすぎだったのかもしれない。


「ソウタ……何それ」


ミラが驚いている……というかドン引きして俺を見る。……あれ、またやらかした!?

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