※読み合い企画からのレビューです
紋章が欠けている「ロスト」と呼ばれる主人公は、迫害を受けてきた
しかし、怪物を前にして終焉(オメガ)と呼ばれる力に覚醒し──という導入の本作品は、シリアスな変身ヒーローものだ
差別されてきたロストたちが怪物となり、世界を正す「英雄」として破壊活動を行い始めるのだが、この行動がイコール悪かと言えば難しい
迫害されてきた人々が一斉蜂起したとして、それを悪と断じて潰す権利が世界にあるのだろうか
だからこそ、主人公は正義ではなく、アンチヒーローを名乗るのだろう
考えさせられる一作だ