ファミリア・スピリット・デュエリングを始めよう!(作中オリジナルカードゲームのルール解説回)
『【ファミリア・スピリット・デュエリングを始めよう!】
ファミリア・スピリット・デュエリング!
それは、日本で最も遊ばれているナンバーワンTCG!
発売から今日に到るまでにおよそ2万種以上ものカードが存在しており、そして発行数も一億を越える大人気ホビーだ!
舞台は僕らが住む世界の裏側、異世界『ネガアース』!
その世界に住まうファミリアたちが歩む数万年もの歳月。そこで起きる様々な出来事にフォーカスした物語!
火原素、水原素、自然原素、光原素、闇原素……五つの属性に選ばれた者たちによる戦いの記憶。それがファミスピのストーリー!
ファミスピをやってみたい! そう思っているそこのキミ!
大丈夫、ファミスピはデッキさえあれば簡単に始められる初心者にも優しいゲームなんだ。
千里の道も一歩から。さぁ、画面の前の皆もやってみよう!
【基本編・デッキとカード】
ファミスピはまず四十枚で一組となる『デッキ』が必要だ。
そして肝心となるのがカードの種類。ここでは基本となる2種類のカードタイプを簡単に説明をしよう!
・『ファミリア』……主にこのカードで攻撃や防御を行う。ひとえにファミリアと言っても様々な種類があるぞ!
・『スペル』……攻守は勿論回復や妨害と言った、あらゆる効果を秘めるサポートカードだ!
他にも『アビリティ・オブジェクト』や『アーマー』と言った様々なカードタイプがあるけど、デッキに絶対必要というわけじゃないから今回は解説を省くよ!
デッキには同名カードを四枚まで入れられる。
入れるカードは各種拡張パックで当てたカードで組んでも良し、スターターデッキを使っても良しだ。
デッキを組んだら、次は実践! ルールについて教えよう!
【基本編・ゲーム開始準備】
ゲームを開始するにはプレイヤーが二人必要だ。始まりの挨拶を忘れず、正々堂々とした立ち振る舞いで始めよう!
各ゾーンの見方はこうだ!
メインゾーン
【バトルゾーン】 【山札】 【破棄ゾーン】
【原素ゾーン】
ー 場外ゾーン ー
【どこでもないゾーン】【除外】【クランゾーン】
・『バトルゾーン』……召喚したファミリアなどはここに置かれる。
・『山札』……デッキの置き方は左右どちらでも可。
・『破棄ゾーン』……破壊されたファミリアや、唱えたスペルはここへ置かれる。
・『原素ゾーン』……カードを使うためのエネルギーを貯める場所。他のカードと混同しないよう表面のまま逆さまにして置く。
・『どこでもないゾーン』……主に効果を解決中のスペルなどが一時的に置かれる場所。ゲームに影響や干渉したりすることは基本的にない。
・『除外』……特殊な方法で破棄されたカードを置く場所。置き場所はどこでも良い。
・『クランゾーン』……相手に見える位置ならどこでも可。
各ゾーンの位置が分かったら、次は開始準備だ!
まず始めにお互いはデッキの中から『クラン・ファミリア』を各プレイヤーに公開し、それをクランゾーンへ置く。
クラン・ファミリアとはデッキのリーダーのようなもの。
ファミスピでは『カラーライフ』という体力ケージを、クラン・ファミリアが持つ原素の色の数持つんだ。
例えば、火原素、水原素、光原素を持つファミリアを選ぶと、プレイヤーは
例:赤ライフ『🔴🔴🔴🔴🔴』
青ライフ『🔵🔵🔵🔵🔵』
緑ライフ『🟢🟢🟢🟢🟢』
白ライフ『🟡🟡🟡🟡🟡』
黒ライフ『🟣🟣🟣🟣🟣』
無ライフ『⚪️⚪️⚪️⚪️⚪️』
ちなみに、クラン・ファミリアの原素が二つ以下の場合、無原素ライフが5ポイント分与えられるぞ。
これは簡単に説明すると予備のライフで、基本的に攻撃の対象にならない。カードの効果でライフを移すなどが主な使い方だ!
カラーライフの増減は別途、専用のカウンターなどで各々計算してくれ。記憶力に自信があれば、無くても構わないぞ!
そのあとデッキをシャッフルしてから山札ゾーンに置き、その上から六枚を引いて手札にする。これで最初の準備は完了だ!
【基本編・試合の流れ】
準備を整えたら試合開始! じゃんけんなどで先攻後攻を決めよう。
ターンの流れを簡単に説明しよう!
①『スタートステップ』……ターンの始まり。アクションなどを起こして
②『ドローステップ』……山札から一枚目を引く。先行1ターン目はドロー出来ない。
③『メインステップ』……基本的にここでファミリアの召喚やスペルなどを使う。アタックステップに移るまでに原素ゾーンに手札からカードを一枚、任意かつ好きなタイミングで置くことが出来る。カードを使うためのエネルギーなので、しっかり忘れず貯めよう。
④『アタックステップ』……ファミリアで攻撃するステップ。攻撃が終了したファミリアは横向きに置き、行動済みであることを示そう。
⑤『エンドステップ』……ターンの終わり。ターンの終わりに発動する能力を解決し、全て終わったら相手のターンが始まる。
この流れを対戦相手と交互に繰り返していき、最終的に相手のカラーライフの内一つをゼロにして、そこにダイレクトアタックを決めた方がゲームの勝者になるぞ!
【基本編・ファミリアアクション】
基本的なゲームの流れを覚えたら、今度は各カードのアクションを解説するよ!
ファミリアを召喚する時は原素ゾーンから召喚対象のファミリアに含まれる色を全て揃え、指定のコスト分のエネルギーを捻出することで召喚が出来るんだ!
召喚したファミリアは、出たターンは攻撃が出来ないため、間違わないよう気をつけよう!
ただし『ラピットアタック(RA)』能力があれば、出たターンにすぐ攻撃が可能だぞ!
ファミリアの攻撃が相手プレイヤーに通ることで相手の任意の色のライフを一つ削るライフブレイクが出来るぞ。
強いファミリアは一度の攻撃で2点以上ものライフを削れる『○(一度に削れるライフの数)点』能力を持つぞ!
しかし攻撃ばかりがファミリアの特権ではない。
一部のファミリアは相手ターン中のファミリアの攻撃を防ぐ『ガードディフェンス(GD)』能力を持つんだ。
これで相手ターン中に飛んでくる攻撃を防ぐことが出来る。
攻撃あるいは防御をする際はカードを横向きにしたスタン状態にして、そのファミリアの行動が終了したことを明確にする必要があるから気をつけよう!
クラン・ファミリアはゲーム中一回だけコストを支払って召喚することが出来るぞ。
基本的な使い方は普通のファミリアと変わらないが、一部のファミリアはクラン・ファミリア専用の能力を持っているぞ!
場を離れると移動先のゾーンを経由してクランゾーンに戻ってしまう。
この時、ペナルティとして自分のカラーライフを一つ選んで1点分以上のライフを失ってしまう。扱いには気をつけよう!
【基本編・スペルアクション】
スペルはファミリア同様原素ゾーンから指定のコストと色を揃えることで発動が出来る。
唱えることでカードに書かれた効果を発揮する。様々な恩恵を得たり、相手を妨害などがあるぞ。
使い終わったら破棄ゾーンへ置くのを忘れないようにしよう。スペルの説明はこれで以上だ!
【基本編・ダメージアクション】
プレイヤーの体力であるカラーライフを相手の攻撃で失うと『ダメージチェック』のチャンスが発動するぞ!
これは攻撃によりライフを失った際に、ライフ1点につき自分の山札の上から一枚目を確認することが出来るルールで、そこで『リベンジトリガー』能力を持つカードが捲れたらそれをコストを支払わずに使うことが出来るんだ!
リベンジトリガーではない場合は、そのまま手札に加えられる。ダメージを受けてもただではやられないということだ!
運に身を任せるのもよし、事前に山札を操作しておくのも良し。引き抜いて逆転の糸口を掴もう!
【基本編・ゲームの勝敗】
ルールやカードアクションの次は、ゲームの勝敗について詳しく説明をするぞ。
ファミスピは基本的にいずれかのカラーライフの内一つがゼロになり、その空になったライフを指定して攻撃することでダイレクトアタックとなり、それを受けることで勝敗が決まる。
それ以外にも山札が無くなった次の自分のターンの始めまでにカードが引けないことが確定するとライブラリアウトとなり、ライフの残りに関係なく敗北してしまうんだ。
他にもカードの能力によって勝敗が決まることもある。
勝ち方だって一つじゃない。キミに合った勝利の掴み方を探してみよう!
【最後に】
ファミスピの基本的なルールを説明してみたけど、どうだったかな?
完全に理解したキミも、まだいまいち理解しきれてないキミも、全員が今日から一人前のファミスピプレイヤーだ!
相棒となるファミリアたちと一緒に、無限大のコンボを決めて勝利を勝ち取れ!
漫画版ファミスピは月刊モロモロコミックと週刊カードゲーミングで絶賛連載中!
新アニメ『ファミスピ:6』は毎週日曜朝8:00よりニチアニで放送開始────』
「……よし、ルールも再確認したし、多分大丈夫なはず。すみません、改めて始めましょう!」
「ん? あ、終わった? よしじゃあ始めるか!」
カードコーナーに設置されている広告用モニターに流れたファミスピのルール説明動画を見終えると、改めて卓に視線を戻す。
まだ鳥場さんたちとの試合は始まってない。俺がつい向こうの映像に目移りしてしまったせいだな。
プレイ動画とかを観るとなんか自分が強くなったような気がするのは俺だけなのかな?
とはいえ待たせてしまった以上は本気で取り組むぜ。
ほんのちょっぴり自信を取り戻しつつ、俺は卓に向かい合う実力者とのファミスピに挑むのだった──
†
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