第2話 終わりは分からない
「私だけが見えない・聞こえないなら、みんなその…俗に言う幽霊?…とかってヤツ?」
まあ、問いかけて返事があったとしても私には聞こえないから、どっちにしろ分からない。
車内からたまに聞こえてくる「ギシッ・ミシッ」という音はその幽霊?の仕業なのだろうか?
おそらく、彼らが歩いた時に出てしまった音だろう。これは気をつけて静かに歩いても、どうしても音は出る。それはしょうがないこと。よーく分かる。
居ると思って、彼らに声を掛ける
「普通に歩いていいよ。気を遣わなくて大丈夫。分かっているつもり…だから!」
その直後、再び「ギシッ・ミシッ」という音が聞こえてきた。どうやら本当に居るようだ。ということで、一人ではないことがこの瞬間「確定」した。外の町の人たちも同じ幽霊らしい。(幽霊からの答えを私が勘違いしていなければ…)
ん?…ちょっと待て待て!私は、その…幽霊の世界?に来てしまった…ということなのか?
いや、家の寝室で寝ていたはずだから、正確に言えば、幽霊の人たち?に連れてこられたという方が正しい。
「この世界に来たということは…近いうちに私は…死ぬのか?」
と、彼ら・幽霊に問うが返答がこれまでと違う。そう・そうじゃないの二択に当てはまらないということか?ということは分からないということだろう。
普通に考えたら、他人の寿命なんて知らないし、分からないもんね…
この世界、おかしい?(仮) 小阪ノリタカ @noritaka1103
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