第6話 尋常に克服、&突然の告白!?
コンコンッ
「アル様、お食事のお時間です」
「あぁ、入れ」
ガチャ
「ユリーリャ、どうだ?俺が食べれる料理は出せるか?」
「えぇ、貴方に美味しいと言わせますよ」
「ユリーリャの料理が楽しみだよ」
「そう言って貰えて、恐縮です笑 フワッ」
「、、、、 ブワッ /////// ! (何だ、ユリーリャから香るこの甘い香りは!) そ、そうか」
「? さっ、行きましょう」
そう言って僕ら2人は大広間に行く。そこには、従者のみんなと、フォージア様、ファリミド様が居た。アル様はその光景に少し驚きの表情をする。
「何で、兄さん達が居るんだ?」
「アル様の好き嫌いの対処する途中で知り合いまして、それで」
「アル〜、俺らはお前が美味しそうに食べているところ見たいだけだから」
「本当、俺と兄さんがどんだけ大変だったか、ねぇ〜」
「はぁ、分かった」
そう言いながら、椅子に座っていくアル様。
「では、今から6品出させて貰います。6品中4品でも、美味しいと思えば、僕の勝ち、ですが6品中4品でも美味しくないと思えばアル様の勝ちです」
そうい言いながら、僕はすぐに1品目をアル様の前に置く。アル様までに1品目まで持って行くまでの足取りはとっても重く、緊張が全身に伝わっていく。
「中華サラダです。もやしときゅうりが入っております、どうぞ」
「、、、、ッ、い、いただきます」
「モグッ モキュ モギュ モキュ モギュ 、、、、、、、、!(独特な酸味がすぐに来たけど、嫌な感じはしない、それにきゅうりともやしと独特の食感もあんまり気になんないし、それにこの酸味と良く合う、ピンク色のこれがきゅうりともやしに良くあって、、、、これは、これは)」
そう言って1口、中華サラダを口に入れる。顔を歪めながら、良く噛んで食べているが次第に顔は驚きを含んだ顔をして、1口食べ終わったあと、小声で何かを発した。
僕らはすぐさま、アル様の耳を傾けてアル様が言っている言葉を確認する。
「《お、、い、》」
「?何ですか?」
「美味しい、、、、」
「「「「「「「「!!!!!!」」」」」」」」
「今、言いましたね!美・味・し・い、って!」
「あぁ、言ったよ。これは、、、、美味しいよ/////」
「(何でだろう。先ほどの部屋からユリーリャの顔をちゃんと見れない。ユリーリャから香る甘い匂いが俺をそうさせているのか?)」
恥ずかしそうに顔を赤くしながら言いながら箸を中華サラダに伸ばしている。よっぽど美味しかったんだと、僕らは嬉しくなった。
アル様のケモ耳はフルフルッ と嬉しそうに動かしていて、ちょと可愛いと思ってしまった。僕が次の作業に移ろうとしていた時、アル様に声をかけられた。
「ン、 これなんだ?」
「あ、それはツナって言ってるカツオとかマグロから作れる食べ物です」
「へぇ〜、これがきゅうりともやしを美味しくしてる」
「ぁ、分かります。僕もツナが結構好きなんですよね」
何、話していたら気付けば中華サラダを食べ終わっていて、僕は保温魔法がかかってあるお盆から2品目を取り出して、アル様の前に置く。
「クリームシチューです。ブロッコリーと人参、玉ねぎ、じゃがいもが沢山入ってます。どうぞ、」
「、ゴクッ ぁ、パクッ モグッモグッ モギュ モグッ 、パクッ モグッモギュモグッ 、、、、(ブロッコリー、前食べれたし食べれるよね。、、、、ぁ、美味しい、何だろ、言葉に出来ないけど普通に美味しいって思える。野菜の食感や甘みに嫌な感じ、嫌悪感は感じない。寧ろ、もっと食べたいって思える、、、、これが美味しいってことか)」
「美味しい、ユリーリャ、美味しいよ」
何も言わずに1口食べると味わう様に食べ、気付けば2口目を食べて、食べ終わると、ゆっくりだけどちゃんと僕ら、いや僕に向けて感想を言ってくれた。
「、、、、ヤッタ〜!これで2勝!」
「良かった、」
「牛乳の濃厚さとバター?が良いアクセントになってて、良かった。それで、人参と玉ねぎ食べれたし、しめじも美味しかった。食べてると、、、、心が温まる感じがした。それに、」
「ブロッコリーがあったから、食べようって思えた」
「(何処となく、シチューの甘さがユリーリャの性格の優しさぐらい甘いなんて感じる。ユリーリャが心を込めて作ってくれたからか?)」
「シャル坊の予想が当たってたじゃねーか!」
「さすが、シャルヤ」
「そうですね、ありがとうございます!シャルヤさん!」
「別にそんなことないです。ただ、アル様なら食べれるんじゃないかなって思えただけです」
「それを人は愛と呼ぶ」
「ファリミド様!?」
「フフッ、、、、、、、、ぁ、、、、《良かった》」
気づいたら、アル様はシチューを全部食べていた。その食べている顔は幸福に満ち溢れていて、僕は少し心が温まる感じがした。あぁ、やっぱり人に自分が作った料理を食べて貰うのはこんな幸福なんだって思うとちょと心がふわふわする。アル様は少し嬉しそうな顔をしていたのは僕は気づいてますよ。
僕はお皿を戻して、隣に置いてある次の3品目を取りアル様の前に置く。
「えっと、白身魚のフライです。白身魚の周りにレタスが巻かれてあります。白いソースを付けて、どうぞ、」
白身魚のフライの作り方はシンプルで簡単、
・
・
・
・
・
・
・
・
・
タラとあと、鮭に塩胡椒を全体的に振る。次に茹でておいたレタスの中にタラか鮭を置いて包む様に巻いて次に薄力粉にまぶし、溶き卵、パン粉の順に衣を付ける。この時、パン粉の中にポテトチップスを細かく砕いたのを入れるのが僕流で、特にコンソメかのり塩が僕は好き。
衣を付けたら、フライヤーの中にある油に入れる、因みに2度揚げするのも僕は好きである。揚げている間に、タルタルソースを作っていく。
半分固いぐらいまで茹でた茹で卵を細かく潰し、微塵切りにした玉ねぎ、塩胡椒、パセリ、マヨネーズを入れたら少し混ぜる、少し混ぜたらレモン汁と砂糖を少々、ケチャップ少し多め、最後に細かく切ったえのきを入れ、ムラなく良く混ぜる。混ぜ終わったら完成。
フライも揚げ終わったら、取り出して余分な油を拭き取り、フライの上にパセリを乗せ、小鉢にタルタルソースを入れれば、白身魚のフライ、タルタルソース付きの完成だ。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
てな感じで、出来ます。
「パクッ ザクッ ザクッ サクッ モグッ パクッ ザクッ ザクッ サクッ モギュ 、、、、!(、レタスだ、だけどいやって思えない。むしろ甘くて食べれるかも、、、、次はタルタルソース?を付けてみよ。、、、、フライにとっても合う。少し玉ねぎの酸味もあるけどそれも良い感じにアクセントになってて食べやすくて、自然と笑えるかも)」
「、、、、美味ぁ〜笑」
「、、、、!!(可愛い!!)」
最初は何も付けずに食べて、2口目はタルタルソースを付けて食べてからの4日目で初めての可愛い笑顔を見て、僕らはちょとドキッとした。美味しそうにパクパク食べてくれて、とても嬉しい。な、何て思う。
美味しそうに食べている姿は少し幼いな、何て思いながらアル様に聞く。
「ぁ、アル様、どうですか?」
「最初は鮭の甘みしか感じれなかったが、次第にレタスのシャキッとした食感と甘みがきて美味しいし、このタルタルソース?を付けたら鮭とレタスにとっても合うし、ソースだけでも美味しい。少し大きめに玉ねぎと卵、あとえのきが入ってて食べ応えもある。とっても美味しかった」
「、、、、良かった、笑」
「//(まただ、あの笑顔を見ると自然と顔が赤くなる。だが、あの笑顔をみ続けたいと思ってしまうのは何故だ?)」
「アルがあんなに野菜を食べてる!兄さん、アルが大人になったよ!」
「父さんと母さんに報告だな、こりゃあ、宴会とか行われそうだな」
「それは、マジでやめてくれ」
「ユリーリャ、タルタルソースって揚げ物なら何でも合うんじゃないか」
「シャルヤさん、正解、それは揚げ物に超合うんですよ」
「今度、揚げ物料理作りますね」
「ヤッタ!ハルーラ、楽しまだね!」
「だね、ララネ、いっぱい食べよう」
「姉さん、私達も食べさせて貰いましょうね」
「あたしも色々食べた〜い!」
みんな、楽しく喋っていて少し楽しいな、何て思いながらふとアル様を見ればすでにアル様は食べ終わっており、僕はすぐに4品目をアル様の前に置く。
「キノコとほうれん草のリゾットです。キノコは数種類使っています、どうぞ、」
リゾットの作り方は、、、、
・
・
・
・
・
・
・
・
・
まずは、マッシュルーム、椎茸、舞茸、しめじ、エリンギ、えのきを超細かく切る。今度細かく切る機械作って貰う。細かく切ったら混ぜて置いて、フライパンにオリーブオイルをひいて、じっくりと炒めてペースト状にしていく。
その間にほうれん草を塩茹でし、冷水で冷やして余分な水分を搾り取る。ほうれん草はちょと小さく切っておく。次にベーコンと小さくブロック状に切ったら、違うフライパンにオリーブオイルをひいてスライスしたニンニクを炒めてベーコンを入れて少し炒め、ペースト状になったキノコと大きめに切ったキノコを入れて、水を少し加えた後に生クリームを1.5回しして塩とコンソメを少し振って、お米とチーズ、ほうれん草を入れ混ぜる。ここで少しだけ醤油を垂らすと良いアクセントになる。
盛り付け後に塩胡椒を振ったら完成。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
こんな感じで作る。因みに、みなさんからの評価はとっても良かった。
「パクッ モグッ モギュ モグッ モギュ バクッ モギュ モギュ モグッ、ペロッ、、、ゴクッ 、、ハァ 、、、(お米とチーズの甘みと濃厚さが来たけど、それよりもキノコ達がくどくない塩味とほうれん草の香りが程よく、俺の口に広がる。ほうれん草とキノコ達の旨みがお米に出て、ほうれん草とキノコ特有の苦味とかはなくて寧ろ、甘みが溢れてる)」
「、、、、これも美味い、!」
「ゴクッ ////// 」
幸せそうに唇に付いたのも逃さずに食べら姿は少し色気があった。気付けば一瞬のうちに完食をしていた。
「美味しかったですか?」
「あぁ、チーズの濃厚さよりも、キノコ達の塩味とほうれん草の香りが引き立ってて美味しかった。3品も食べたのに、ペロッと食べれるぐらい良い意味でしつこくなくて、優しい味わいで、美味しかったよ」
「(今思えば、ユリーリャを保護してから、ずっとユリーリャのことを考えていたかもしれない。ユリーリャは何処か従者達とは違う雰囲気を纏っていて、あぁ、これは何なんだ)」
「、、、、ッ ありがとうございます!」
「ユリ坊、嬉しそうだな」
「そりゃあ、緊張と不安でいっぱいよ。あの、殿下の好き嫌いを治す何て大役任されて、緊張しない子が居るとでも?」
「そうですよ。でも、これでアル様の好き嫌いも治って色んな野菜食べてくれ続けたらユリーリャには感謝しかないですよ」
何て話していると後ろから、ミド様達の可愛らしい会話が聞こえてきて耳を傾ける僕ら。
「、、、、あのリゾットは超美味いからな、今度トリュフと松茸ってのを探して貰う」
「あぁ、ユリーリャが2つあればもっと美味しくなると思うんだけど、って言ってたやつだね。兄さん、相当気に入ったんだね」
「あたし、あのフライ食べたけど、サクサクしてて美味しかった!」
「ソースが絶品だったものね。姉さんが好きそうな味だったし」
「ハルーラ、シチューまた、食べたくなってきた」
「大丈夫だと思うよ。ユフィーネさんとミーシャが言うには大量に作ってあるらしいから」
「そっか、良かった」
「何、話してるんですか?笑」
みんなの話を聞きながら、僕は次の5品目をアル様の前に置く準備をする。
この品でも美味しいって言われたら完全勝利、だけどもう1品、デザートもしっかりと食べて貰いたいな、何て思いながら5品目をアル様の所に持っていく。
フィアルドに惚れられるまで、残り2時間、、、、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます