第89話
エレベーターを乗り換えて、もう一度エレベーターに乗る。
そして、恐らく三十五階あたりの目的地に着き、ナツキさんの後ろをついてフロアに向かって歩を進めた。
落ち着いた廊下が続いた先にあるひたすら広い会場には、お洒落に飾られた花やグラスが乗せられているテーブルがいくつもある。
い、一体、何人の人がここに入る予定なのだろう。
確かにリストは多かったけれど、あそこに載っていた人たち以外も来るのだとしたらその規模は計り知れない。
流石に驚きが隠せなくて、絶景が見える窓ガラスや大きなモニターや、その他の装飾品など目を奪われていると、前にいたナツキさんにぶつかってしまった。
「あっ、すみません……!」
「何回か来たことあるけどやっぱ広いなー」
「あ、あの……ここって一体何人の方々が入るんですか?」
「何人だろうね。他のフロアもあるし、普通に千は超えるとおもうけど」
「せっ……!?」
空いた口が塞がらないあたしに、軽く笑って壁に飾ってあるいくつかのモニターを指差した。
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