第63話
一気にシンとなった体育館内に、ミクさんは「ま、まァ」と、ぎこちなく声を発した。
「アレだ。コノエが身体を張って、この後きちんとオサゲを止めるだろうから、俺は教室に戻ってベンキョーベンキョーっと、」
「おいコラミクたん。一体どのお口が勉強とか言ってるのかなぁ?」
「………チッ、だぁって!仕方ねェだろ!外出ちまったもんを追えって言うのかよ!?」
「罰ゲーム」
「…………わァったよ!クソ!」
「はい、おりこーさん」
ニッコリ笑うリュウくんを横目に睨んで、舌打ちをしたミクさんはコノエくんとあたしが出て行った開きっ放しのドアへと向かう。
「あれ、伊吹くん帰るの?」
「くだらないんで帰ります」
「あー…、まぁ、止めはしないけど?」
「(時間の無駄だった)」
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