第58話

「と、とまれ!オサゲはイイ子なはず…だから!な?な!?」




急にあたしを褒め出したミクさん。




「何を言っているのか、さっぱりです」



本当にそう思ったので、間髪入れずにそう言って笑えば、ミクさんはぐ、と苦虫を噛み潰したような顔をして、


そしてさらにそちらに歩み寄れば、ミクさんを含め、そこにいたほぼ全員がザザザッ!と身を引いた。





「あ、ちょ、コノエ!オマエ、アイツの気を引け!」



「はぁ!?なんで俺が!ミクの罰ゲームだろ!」



「今度チロルチョコ買ってやるから、な!?」



「アホか!!チロルチョコごときで誰がノるんだよ!!そんなのアカネくらいだわ!!」



「ハッ!!そうだ!アカネ!!アイツを使えば…!」



「ざーんねんでした!アカネは今日学校には来てねーよ!」



「………チッ」



「いって!なんでぶつんだよ!!」



「いいから手伝えコノヤロウ」



「なんっだよその態度!あーぜってー手伝わねー!!」

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