第49話

「テメェのその状態のこと言ってんだよ!!」



「えぇ~、別にあたしはイカれてなんかないですよ~?」



「既にその口調からイカれてんだよ!キメェからやめろ!!」



「……ちぇ、ミクさんったら、冗談通じないからキライ」



「生憎、俺もテメェみたいなヤツは大っ嫌いだ!」



「うぅっ!酷い!!」




顔を覆って泣き出せば、ミクさんは「はっ、勝手に泣いとけ」と鼻で笑っている。





「うわー、ミクたんどいひー」



「どいひー」



「あ?なんだよどいひって」



「酷いって意味。ひどいひどいひどいひどいひどいひー、みたいな?」



「どいひー」



「急に変な言葉作ってんじゃねェよ!無理矢理すぎるわ!!」



リュウくんとトラくんに向かって、そう言ってツッコむミクさん。



伊吹は「疲れたんで帰っていいですか」と、強面さん達に言っている。





「ほんっと、ミクさんどいひー!!」



「テメェもそれを使うか!」

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