第42話

「三國さん、それって愚問ですよ。ねえ?丸田さん」



「あ、はい。っていうか、伊吹さん。俺、丸岡っス…」



「ハイじゃねェよ!つか、弟!テメェ!アイツは自分の姉だろ!どうやったら簡単に止められるくらい知ってるだろ!教えろ!」



「そんなの知りませんよ」



「っ、ハァ?嘘つ、」



「あーハイハイ。じゃあミクたん」




伊吹から引き剥がすように、ミクさんの肩を引くリュウくんは、袋の中を広げ、



「この中から選んでいいよー」



「っ、」




ぐ、とした顔で、ミクさんは嫌々ながらもその中から小瓶を取り出す。


賭けをしてしまった手前、どうやらミクさんは引き返せないでいるらしい。




「あーオロナミンで行く?でもどっちかっていうと飲料水だし、多分、何も変わんないと思うけど」



「チッ、いちいちうっぜェな!要は飲ませて止めりゃあいいんだろ止めりゃあ!」

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