第24話

「………ナツキ、」



「なーに?」



「お前は、サクラダがどこにいるか知ってんの?」



「知ってる、って言ったら?」



「……嘘つけ」



「あはっ、さすがにコレはバレたか。正解正解、ナツキもさすがに場所までは知らないよ~」




ケラケラと笑って、彼女はリュウくんの肩をぽんぽんと叩く。


そんな彼女をリュウくんは――、





「ナツキ」



「ん?なぁに?」



「お前今、〝どこ〟にいる?そんな情報を俺に言って、何がしたい?」



「別に?なにもしたくないよ?」



「……」



「ただぁ、」



「……」



「あの時みたいに、またスリリングな事件が起きると楽しいよなぁとは思うけどね。そう思うでしょ?一緒に傍観してた小野町クンなら」



「もういい、わかった。うるさい」



「わぁ~怖い怖い。…気づいてる小野町クン?キミ、さっきからすっご~く怖い顔してるよ?――だってほら、後ろ見てごらん」

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