第7話
『やっぱ色添える感じで、雰囲気が多少まろやかになってたんだなーってしみじみ思って』
『まろやか?なんか違くね?』
『あ?じゃあなんだよ?』
『……鮮やか、とか?』
『もっとちげーだろ』
『とにかく空気がちげーんだよ』
『それだ!空気が違う!』
目の前で一気にそんな会話が飛び交い、初めはおどおどとしていたあたしだったけれど、途中から。
『うわ!?オサゲさんなに泣いてるんスか!?』
大号泣してしまった。
初めは誤解しつつあったけれど、強面さん達は見た目が怖いだけで、中身はとても良い人達だった。
今まで、所々で話してそういう部分に気づきつつはあったけれど。
まさか、こんなにあたしのことを心配してしてくれてるとは思いもしなかった。
『ありがとうございますぅううう!みなさんのことっ、いつも怖い顔してるひとたちだなぁ、って思っててすみませんんん!』
『あ、そんなこと思ってたんスか…』
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