第6話
と、いうのも、少し遡った話になるけれど。
実は、彼らも翡翠さんからあたしと極力関わるなと言われていたらしく、今週学校に来た時、
『オサゲさん!翡翠さんらと仲直りしたってホントっスか!?』
『てかなんでケンカしたんスか!?』
『つか顔の怪我は大丈夫なんスか!!?』
と。なにやら彼らの中で、あたしと翡翠さんたちは喧嘩をしていたことになっていて、いろいろ質問攻めにされたのだ。
『俺ら心配してたんスよ?オサゲさんって、いっつも三國さんに怒鳴られてるし、また何かやらかしたのかなーって』
『でもさすがに翡翠さんまで怒るなんて予想してなかったし。なァ?』
『相当なヘマしたんだろうなァって』
『だから俺らも、校舎の方に行きにくいんでコッチにいるようにしたんスけど、なんか物足りないっつーか』
『オサゲさんがいないときは、なんかしんみりしてたっつーか、一言喋るのにも気を使ったよなぁ?』
『なー』
『それに同じ女でも、紫さんは滅多に来ねェし。つか怖ェし』
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