第3話

「あー?…あ!なにすんだよリュウ!テメェはもう読んだんだろ!返せよ変態!」



「エロ本を取られたくらいでそんなに喚いてる人に変態とか言われたくないデース」



「ああ!?テメェが変態じゃなかったら、この世に変態なんて誰ひとりいなくなるじゃねェか!」



「なにそれ。俺ってば、いつの間に変態の頂点とっちゃったのよ?」



「ハッ、そんなもん生まれた瞬間からに決まってんだろ?助産師さんも、さぞかしビックリしただろうな?取りあげた赤ん坊がいきなり変態的な目してたら、投げ飛ばしたくなるのが必然ってモンだろ?」



「どんな赤ちゃんだよ俺!逆に見てみたいわ!」



「いってェな!なにすんだよ!!」



雑誌で頭を叩いたリュウくんに、ミクさんは身体を起こしてそれを言う。





「ミク。お前、バトル週間の罰ゲーム、まだだったよな?」




「あ?なんの話だよ、俺は罰ゲームなんて知らね……」




チェスを一時中断してきたのか、こちらに歩いてきたトラくんに、ミクさんはハッとしたように口元を押さえる。



そんな彼に、リュウくんとトラくんは目を合わせて、ニヤリと笑った。

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