第2話

水曜日の昼休みの話だ。







「そう言えばミクさ、バトル週間の罰ゲーム。まだやってなくね?」





強面さんたちと珍しく一緒にチェスをしていたトラくんが、不意にそう口を開いた。


紙パックのミルクティーを飲みながら、リュウくんはその言葉に「あー…あっ!そういえば!」と思い出したように、ぼんやりしていた目をカッと開く。



ミクさんはといえば、ソファの上で横になりながら例の雑誌である『エクスタシー』を読んでいた。





「最近の女共はよー、似たような顔して似たような体型しててクソつまらねェよな。特装版だとか言って金も高かったんだから、巻頭グラビアくらい篠崎愛レベル持ってこいっつの。つーかこの見開きで載ってるコイツなんて偽乳だろ?どのツラ下げて、天下のエクスタシー載ってんだよ」



なんてぐちぐち文句を言っていた。


ミクさんはいつだって辛口である。





「おいおいミク!いまの聞いてた?トラの話!!」

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