第89話
部屋の前に落ちていたのは
大量の使用済みコンドーム。
「やぁ…何これぇ…」
あまりの衝撃で
その場に腰を抜かしてしまった。
一体誰がこんなことしたの??
誰かに恨まれてるの??
優はそれを素手でかき集め、
窓の外へと投げ捨てた。
そして美嘉の手から部屋の鍵を奪い、
強引に鍵を開けて荷物と共に体を持ち上げて部屋の中へと運んだ。
「泊まってええか?」
優はゆっくり頷いた美嘉を持ち上げたまま
ベッドへと運ぶ。
電気とテレビをつけカーテンを閉めると、
優は美嘉の隣に座り恐怖で震える手を自分の両手で包み込んだ。
「もう怖くないで。俺がおるからな。」
しかし震えは止まらない
入浴剤も石鹸もお弁当も間違えじゃなかったのかな…??
「明日バイト休みか?」
優からの問い掛けに美嘉は落ち着きを取り戻し答える。
「ん…明日まで旅行って言ってあるから休み」
「じゃあ明日俺美嘉んちで見張りしとるから。怪しいやつおったら捕まえたる!安心せぇ」
「ありがとう…」
優の心強さに安心しながらも、
一体誰が何のためにやったのか…
疑問は深まるばかり。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます