第83話

ガサゴソガサゴソ



枕元で鳴るうるさい音で目が覚め、

寝袋からむくっと起き上がる。




「美嘉ごめん!起こしちゃった?」



イズミだ。



「あ、イズミおはよう…今何時??」



「9時だよ~!もう朝食の焼きそば作り始めてるよ♪美嘉も行こう♪」


イズミはいち早く、

テントから出て行ってしまった。



隣では口を開けて大きないびきをかきながら寝ているウタ。



しかも寝相悪いから美嘉の上に足のっかってるし!!



今日悪い夢を見たのはヤツのせいか…。



爆睡しているウタのほっぺを突き、

小声で「ありがとねっ」とお礼を呟きながらテントを出た。




朝方に寝たせいで

かなり寝不足。



寝不足な体に太陽の眩しい光はきつく、

外を出た瞬間に立ちくらみ…。


でもいいの。


優とラブラブできたから♪


…ってノロけてる場合じゃなくて、

アヤは大丈夫かな??




みんなは朝食の焼きそばを囲んでいる。



アヤが笑いながら野菜を焼いている姿を見つけた。


優が美嘉に気付き手を振って来たので、

美嘉も少し照れながら手を振り返した。

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