第77話

なんでだろう。

なんでこんなに不安になってるんだろう。


優とはうまくいってるのに。


喧嘩したわけじゃないのに。


優はずっと美嘉を離さないでいてくれる??


どんなに辛くても…

何があっても…



手を離さないでいてくれる??





今すごくすごく愛しいと思ってるの。

だから一つになりたいの




優は微笑み首に軽くキスをした後、

美嘉の肩を掴み起き上がった。



そして今度は美嘉の体をそっと砂の上に倒す。




「ダメ!!今日は美嘉が・・・」



優は美嘉の言葉を遮り、唇を重ねながら言った。



「このほうが・・・美嘉が俺の女やって実感できてええねん」




優の舌が美嘉の口へとゆっくり入り、

自然に声が洩れてしまう



波の音で声は掻き消されているはずなのに、

離れた場所にあるテントにみんながいると思うとなんとなく落ち付かない…。




美嘉はそのまま優に身を委ねた。





風で飛んできた砂が目に入り、

涙で滲む。





ちょうど真上に見える星空もぼんやりしていて…


その時、

ぼんやりとした視界の中に流れ星を見た。

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