第64話
投げつけられてほっぺにあたった携帯電話。
ひりひりと痛んでいる。
美嘉はね、
アヤとケンちゃんが上手くいけばいいと思ってるよ。
別れて欲しいなんて思ったことなんかない。
友達の幸せを願うのは当たり前じゃん…。
でもね、
ミドリさんの気持ちもわかるんだ。
気持ちを伝えて諦めたいって気持ちもわかる。
ミドリさんだってね、
ケンちゃんに気持ち伝えたら諦めるって言ってたもん。
確かにメールだけを見たら誤解されるかもしれない。
でも、
ケンちゃんは絶対アヤを離したりはしないと思ったから…
だからせめてミドリさんにはきっぱりけじめをつけて諦めてもらいたかったの。
美嘉は
間違ってたのかな…??
その時、
テントの外でアヤの叫び声が聞こえた。
嫌な予感。
急いでテントから飛び出て叫び声のほうへ走る。
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