第60話

「え~!コ…コンドームいらないよ!」


イズミは断固拒否。


しかしウタはイズミのカバンに無理矢理入れた。


イズミはまんざらでもなさそうだ…。




「ほらぁ~!!!!美嘉チンも早くしまってしまってぇ~♪♪♪」


ウタは困っている美嘉を急かす。




「あ…じゃあいただいておきま~すっ!!」


断る雰囲気でもなかったので、

ありがたくポケットにしまった。




外からはバーベキューのいい匂い。



きっと早く着替え終えた誰かがさっそく用意を始めたのだろう。




その匂いに誘われ、

四人は外へ飛び出した。




偶然、

運よく夕日が沈んで行く瞬間だ。



外では肉や野菜を焼いているせいで煙がすごい。



その煙がとてつもなく目に染みて…



夕日のせいか煙のせいかはわからない。



胸の奥に何か熱いものが込み上げて、

涙が出そうになったんだ




バーベキューをお腹いっぱい堪能し、

暗くなってきたところでケンちゃんと優が車のトランクから大量の花火を取り出した。





「ケンちゃんと優、気がきくぅ~♪♪」



みんなはその花火に群がり、

ライターで火をつけて

花火を始めた。

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