第59話

美嘉とイズミとアヤはウタを中心に集まる。



ごそごそしながらカバンから何かを探しているウタ



三人の目線は、

ウタのカバン一点に集中していた。



ウタは何かを握ったままグーにして手を前に差し出した。




「これぇ~みんな一人一個プレゼンとなりょぉ~ん!!!!!!」


ゆっくり開いた手。

その中から現れたのは


…ゴムだ。



ゴムと言っても、

髪を縛る時に使うゴムじゃない。



その…避妊に使うゴム…



…なんて照れている場合じゃなくて!!




ウタはそれを三つ差し出している。





「何これ?チョコレート?」



それを手に取るイズミ。


その一言に、

三人はイズミがまだ処女であるということを確信。




それと同時に、

シンタロウ~頑張れって!!

そう思っただろう。





「チョコぢゃないよぉ~♪♪コ・ン・ド・ー・ム!!!!!!!」


ウタが笑顔で答えると、

イズミは顔を真っ赤にした



「コココ…コンドーム!?」



「そうだっちゃぁ~!!!!夏の海だから何が起こるかわからなぃからねぇ~♪♪」




ウタは残りの二つを美嘉とアヤに配る。




「サンキュー♪もらっておくよ!」


アヤは軽い返事をして

ゴムをかばんにしまった

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