第37話
散々暴れるに暴れて、
声も出しすぎて枯れ始めた頃…
酔いもだんだんと冷めて今度は頭痛に襲われイスにもたれかかっていた。
「美っ嘉ぁ~!!!???大丈夫???ウタ心配だっちゃぁ~…!!!」
ウタの声でさえ頭に響く。
ウタは確実に美嘉より飲んでるのに、
なぜ元気なんだろう…。
自分のお酒の弱さを改めて実感させられる。
「う~ん…大丈夫。」
残っている力を振り絞り返事をした。
ウタは一度部屋から出て行き、
そしてすぐに戻って来て美嘉の頭にひんやりと濡れたハンカチを置いた。
「ハンカチ濡らして来たなりぃぃ~♪♪♪トイレの水道水だけど、勘弁してくりぃ~!!!!!」
「サンキュウです♪」
冷たいハンカチが頭の熱を吸いとり、
頭痛を治してゆく。
ある意味、
ウタの優しさが治してくれたんだよね…。
ウタはおつまみを口に入れながら話し始めた。
「ってゆうかぁ~、実は美嘉っちに話があるのだぁ~!!!!!!」
「話??」
「そーそー!!!!!!!!!今話しても大丈夫なりかぁ!?!?」
「…大丈夫だけど??」
ウタはまだ少し残っていた美嘉のカルーアミルクを飲み干し、
「プハァ~」と息を吐いて話続けた。
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