第36話

ビールは大学生になってから、

サークルの飲み会で一度飲まされたことがある。


苦くてまずくてすぐに吐き出したっけ…。



もともと炭酸が苦手なこともあったし、

あんなに苦いの飲めるはずないよ!!



いつか大人になってビールがおいしいって言える日が来るかもしれない。


その日まで待つ!!

今はカクテルか酎ハイ系しか無理。




「っか~!!!!!やっぱビールはいいわぁ~♪♪このために生きてるねぇ~!!!」



ドリンクと共に頼んだおつまみを食べながら、

まるで18歳の女とは思えない親父のような姿でおいしそうにビールを飲んでいるウタを、

ちょっとだけ羨ましく思えたりもするのだ…。




「ほらぁ~美嘉も飲んで飲んでぇ!!!!!!」



ウタにせかされて、

カルーアミルクをゴクンと飲む。





お酒が弱い美嘉はすぐに酔ってしまい…








「イェェィイェイ~!!ウタ~楽しんでるぅ~??」


いつの間にか酔ってしまって、

立ち上がりながらマイクを離さなかった。




「バッチリチリ~!!!!!超楽しいからぁ~♪♪」



ウタも少し酔っているみたいだ。



まぁ、

ウタは酔っても酔わなくてもテンションは高いんだけどね…。

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