第35話

「チェッ~…」


「つまんねぇ」


男達はぶつぶつ文句を言いながら、

いなくなった。




「ぁ~良かった!!!!!!なにあぃつらぁ~!!!プンプンって感ぢ。ぅちらのデート邪魔しやがってぇ!!!」



美嘉はウタを尊敬の目で

見つめていた。




嫌なことは嫌ってハッキリ言えて、

しかもちゃんと彼氏いるからってキッパリ言えて…



美嘉は後先のことを気にして言いたいことが言えなかったりする時もあるから、

そんなウタがカッコよくてうらやましく感じる。




ギャルって美嘉の勝手な想像では性格悪くて男好きで軽くて…


そんなイメージがあったんだ。



だけどそのイメージはウタに出会ったことによって、

みごとに壊されてしまったのだ。







プリクラを撮り、

再びカラオケへ向かった


受付を済ませ、

部屋に入る。




「ドリンクどぉする~!?!?…ってかもぅ大学生だしぃ~もちろん酒以外は禁止ってやつぅ???」



大学生と言ってもまだ18歳だから駄目じゃん…


心で突っ込みながらも

気にせず頼む。



「美嘉はね~カルーアミルク~♪」



「ぢゃぁウタはぁ~ビールにしょうっと♪♪♪」




ウタはフロントに繋がる電話に手を掛けた。

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