第24話
ひざの上で子供のような顔をして寝ている優。
微笑ましい光景。
ほっぺを指先でつんつんと突いてみた。
優…。
ケンちゃんから優には言わないでって約束したから直接聞いたりはしないけど、
どうして何も話してくれないの??
美嘉じゃ頼りにならないかなぁ??
美嘉は今までたくさんのことを優に話して来たのに…
優は何も話してくれないんだね。
強がりなのはどっちだよっ!!
いつも笑ってるけど、
本当は辛い時もあったんでしょ??
過去についた傷が今も痛んで、
頼る人がいなくて、
一人で泣いた夜もあったでしょ??
そんな時、
美嘉に電話かけようと受話器握った日は何回あった??
ずっとずっと、
一人で抱えてたのは優じゃん…。
過去の話聞いても怒ったりはしないのに。
優の心に負った深い深い傷をキレイに治してあげる力は美嘉にはまだないかもしれない。
だけど、
ちょっとくらい忘れさせることぐらいならできるから…。
ねぇ、
そうだよね?
もっと頼ってよ。
優…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます