第23話

ピンポーン



チャイムの音。

別に急ぐ必要もないのに玄関に向かって走る。




ドアについてる小さい覗き穴を覗いてみたが、

真っ暗だ。




おそらく優が指で隠しているのだろう。



半年も付き合えば、

優がどんなイタズラをするかなんてだいたいは予想出来る。





鍵を開け、

ドアをゆっくりと開いた





「美~嘉~~♪」



ドアを開けた瞬間に

美嘉に飛び付いて来る優




「あははっ!!びっくりしたぁ!!」



悩んでいるのをバレないよう、

いつも通りに接した。




「美嘉どうしたん?

なんかあったか?」




…優には隠し事できないなぁ。

でも優の過去で悩んでるなんて言えないし。



「バイトのことで悩んでただけぇ!!」



「ならええけどな」



優は頭をポンッと叩き、部屋に上がった。




「部屋かなり片付いたしょっ!?」



「そうやな~よく頑張ったな。ごほうびや♪」




優は美嘉の唇にキスし、そのまま美嘉のひざに寝転んだ。




「優の甘えん坊!!」



「美嘉には負けるわ!今日小テストあって、俺寝てへんね…ん」



優はそのまま美嘉のひざの上ですやすやと気持ちよさそうに寝てしまった

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