第五章🐤命🐤

第69話

いつの間にかもう風が冷たい季節。



マフラー無しでは外を歩く気にもなれない。

バーバリーのマフラーを巻いて学校に行く。



放課後はヒロと遊び、

家に帰ってすぐに寝る。



全ては順調で何もかもがうまくいっていた。




しかしこの平凡な生活はあっけなく崩れていく…





日曜日の朝。



今日はヒロが美嘉の家に遊びに来る予定。




♪ピロリン ピロリン♪



セットした目覚まし時計より早く、

メールが届く音で目が覚めた。




眠い目をこすりながら

受信BOXを開く。




《マダワカレナイノ?》




このメールって…

内容ですぐにわかった。


ヒロの元カノだ。



でもPHS自体変えたはずなのに

なんでまたメール来るの??


ヒロまた会ったの??




昼になり

半信半疑のままヒロが来た。



不安なままでいるのは嫌だ。

ハッキリするために聞いてみよう。







「ヒロたん~…」



ヒロの膝に転がる美嘉。



「甘えてどうした?」



「今日またヒロの元カノからメール来たぁ~…」



「はぁ?マジで?」



「うん~…ヒロ元カノに会ってないよねぇ??」



ヒロの様子をうかがうように顔を覗き込む。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る