第67話

自然にポロポロと

涙が溢れ出る。



悲しい涙?

感動の涙??

わからない…。



ヒロは涙を指で拭うと美嘉をぐいっと抱き寄せ、

すぐに体を離すと

ほっぺにチュッと鳴るくらい軽いキスをした。




「…涙でしょっぱいな」



そう言ったヒロの笑顔は子供みたいで…




窓から見えるグラウンドでは

部活動をしている生徒がたくさんいる。




眩しい夕日が

図書室全体を照らす。



眩しい光に目をそらしながら思い切り背伸びをしてヒロにキスをしようとしたが、

身長の差が大きいせいか届かない。



ヒロは優しく微笑み

美嘉の体を持ち上げ机の上に座らせ

ほっぺに手のひらをにあて唇を重ねた。



長い長いキス…




ヒロの手が制服のスカートをまくりあげフトモモを撫でる。




「やっ…外から見えちゃうよ!!」




フトモモを撫でるヒロの手を強くおさえた。




「見せ付けてやろうぜ」



かすれた低い声のヒロ。


耳元で囁かれた声に

抵抗していた力が抜けてしまう。




「ダメだよ!だって…」




言葉を遮るかのようにヒロの舌が美嘉の口の中へ入って来る。



いつの間にか抵抗するのをやめ、

ヒロを受け入れていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る