第61話
ある日体育の授業を終えジャージから制服に着替えていた時、
制服のポケットにいれておいたはずのPHSが無くなっていることに気付いた。
教室に帰りカバンを隅々まで調べてみたけれど、やっぱり無い。
落としちゃったかな…。
次の日になって、
PHSを探すためにいつもより早く学校に着くように家を出る。
教室に入って自分の席にカバンを置いた時
机の中から無くなったはずのPHSが音をたてて床に落ちた。
親切な人が拾ってくれて机の中に入れておいてくれたのかもしれない。
後ろにプリクラ貼ってあったし…。
拾ってくれた人に感謝をしホッと一安心をして
床に落ちたPHSを拾い顔を上げて黒板を見たその時…
【TEL070-5072-380*☆アドレスmika-0512**@pdx.ne.jp☆寂しいので誰かなぐさめて~(>_<)一年三組 美嘉】
書いた覚えのない美嘉のPHSの番号とアドレス。なぜか黒板に書かれている。
おそらくハルナだ…。
いや、
確実にハルナしかいない。
嫌な予感がして、
隣のクラスとそのまた隣のクラスの教室に入り、黒板を見た。
案の定、
全クラスの黒板に同じ事が書かれてる。
きっと二・三年生のクラスにも書かれているだろう。
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