第60話
美嘉は本格的ギャルではない。
普通よりギャル系ではあるが高校に入って少し派手になった、いわゆる
“高校デビュー”ってやつだ。
ヒロと付き合い始めた時には、
似合わないだとかよく陰口を言われたりもした。
ヒロはすごくモテるので親衛隊みたいなのもあるらしい。
ハルナと一緒に睨みつけているのは、おそらく
“ヒロ親衛隊“である三人だ。
ハルナと
“ヒロ親衛隊“の三人がどこでどう繋がったのかは知らないが、
手を組んだみたいだ。
四人に睨まれながら靴を隠された美嘉とアヤは、
ルーズソックスのまま廊下に出た。
廊下に出ると、
遠くからはヒロが手を振っている。
ヒロは何かを話かけようと近づいて来たけど、
美嘉は走ってトイレへ駆け込んだ。
タツヤが学校をやめてから一週間。
ヒロからは
毎日連絡が来る。
でもタツヤに謝るまでは絶対に返事はしないし、
電話も出ないつもり。
上靴はゴミ箱から見つかったがハルナ達からの嫌がらせは続いた。
教科書を破かれ、
ジャージを隠され…。
しかし最近まで元カノからもっとひどい嫌がらせをされていた美嘉にとって
ハルナの嫌がらせはなんとも感じなかった。
しかし…
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