第54話

直感した。

それを書いたのは

アヤだと…。



だって

犯人を知ってるのはアヤと美嘉しかいないもん。




ノゾムが犯人だってバレるかもしれないのに…

アヤは大人だなぁ。



でもね、

美嘉はヒロを裏切るなんてできないの。

まだ子供だから。



『…知りません』



罪悪感のせいか

声が裏返る。



『そうか…すまなかったな。でも、何人か犯人の名前を紙に書いてくれた人がいたんだ。今からその生徒が保護者と学校に来るんだ。それじゃあまた明日な!』



電話は切れた。




犯人を書いた人がいる?ヒロ達…

学校に呼ばれたのかな。


家の電話を切ったと同時に、

PHSが鳴った。




♪プルルルルルル♪



着信:アヤ



アヤだ。



きっとアヤも先生から電話来たんだな…。



『もしもーし』



『あ、美嘉?さっき先生から電話来なかった?』



『来たよ~!アヤも来た?ノゾム達やばくない??』



『それがさっきノゾムに電話したんだけど、ノゾムは呼び出されてないみたい。それで聞いたんだけど、タツヤが学校に呼び出されたみたい…』



『えっ?なんで?なんでタツヤが??』




動揺が隠せない。

だってなんでタツヤが…?


するとアヤは

真実を話し始めた。

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