第47話

マナミがいてくれて

良かった。



マナミがいなかったら、

美嘉は今頃この世にいなかったかもしれない。



それくらい辛かったの。ありがとう…。





何日か後に無事退院。




相変わらず嫌がらせのメールや電話は止まない

けど、

不思議なことに慣れてしまった。



気にしない。



白いリストバンドは今もまだはずせないまま…。






久しぶりの学校。



友達もヒロも

すごく心配してくれた。



休み時間に窓の外を見つめていた時…




「今ちょっといいか?」



声をかけて来たのはタツヤだ。


以前連絡先を交換してからメールはしていたけど話すのは久しぶり。




男と話してる場面を

ヒロに見られたら怒られる…



辺りをキョロキョロ見渡す美嘉。



その行動に気付いたタツヤは小声で呟いた。



「見られないように音楽室で話そう?」



タツヤが教室から出たのを確認し、

ヒロに見られていないかを気にしながら音楽室へと向かった。






「どうしたの??」



「美嘉痩せたな!」



「そう?サンキュ♪」



わざと明るく答える美嘉を見て

心配そうな顔をするタツヤ。




「なんかさ~無理してないか?」

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