第47話
マナミがいてくれて
良かった。
マナミがいなかったら、
美嘉は今頃この世にいなかったかもしれない。
それくらい辛かったの。ありがとう…。
何日か後に無事退院。
相変わらず嫌がらせのメールや電話は止まない
けど、
不思議なことに慣れてしまった。
気にしない。
白いリストバンドは今もまだはずせないまま…。
久しぶりの学校。
友達もヒロも
すごく心配してくれた。
休み時間に窓の外を見つめていた時…
「今ちょっといいか?」
声をかけて来たのはタツヤだ。
以前連絡先を交換してからメールはしていたけど話すのは久しぶり。
男と話してる場面を
ヒロに見られたら怒られる…
辺りをキョロキョロ見渡す美嘉。
その行動に気付いたタツヤは小声で呟いた。
「見られないように音楽室で話そう?」
タツヤが教室から出たのを確認し、
ヒロに見られていないかを気にしながら音楽室へと向かった。
「どうしたの??」
「美嘉痩せたな!」
「そう?サンキュ♪」
わざと明るく答える美嘉を見て
心配そうな顔をするタツヤ。
「なんかさ~無理してないか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます