第21話

ヒロは肩をそっと抱き寄せ、再びほっぺに軽くキスをした。



唇はゆっくりと移動し…


二人の唇が重なり合う。



これがヒロと

初めてのキスだった。




何度も繰り返し、

…ヒロの熱い舌が

入ってくる。



10分くらい唇を合わせるとヒロは美嘉をお姫様だっこし、

ベッドまで運んだ。




ヒロは美嘉の首元を

優しく指でなぞる。



「やぁ~くすぐったいよぉ!!アハハ」



緊張を紛らわすために

わざとらしく笑う美嘉を見て

ヒロは手の甲に唇を当て心配そうな顔で言った。



「美嘉…震えてんの?もしかして初めてか?」




体はいつの間にか小刻みに震えている。


…不安。

…怖い。



経験ないのがバレたら面倒だと思われて

嫌われちゃうかも…。




不安そうな美嘉をよそにヒロは美嘉の脇腹を

両手でくすぐり始めた。



「くすぐったい~やめてぇ!!」




手を押さえて抵抗する美嘉を抱き起こし

強い力で抱きしめるヒロ



「…俺でいいのか?」




笑ったおかげで、

不安も消えた。



…静かに頷く美嘉。



ヒロとならいいの。




「大丈夫怖くねぇから。優しくするから…」



そう言って再び優しくキスをした。

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