第二章♠嘘♠

第14話

♪プルルルル♪



夜…

部屋でうとうとしていた時PHSの着信音で目が覚めた。



電話の相手はノゾム。



寝ぼけたままPHSを手に取り電話に出る。




『ふぁい…』



『誰かわかるか~?』



『…登録してるんだからわかるし!!』



『だよなぁ(笑)話変わるけどあいつと連絡とってるんだって?』



『あいつってヒロ?とってるけど…?』



『あいつ他の学校に女いるから。あんまりおすすめしねーよ』



申し訳なさそうな言い方をするノゾムに対し、

わざと明るさを強調しながら答えた。



『…そっかぁ。OkOk♪わざわざありがと!気をつけるよっ!!』



電話を切って

少しだけ考える。

眠気も冷めてしまった。



ヒロ彼女いるんだ。



別に好きとかじゃないし…


ただの友達だから彼女いても別にいいけどね!!


…でもヒロから聞きたかったなぁ。




考えている途中偶然にも届いたメール。

受信相手はヒロだ。



《アシタホウカゴハナソウ》



返信はしない。


今はなんとなくする気にはなれないんだ…。







次の日の放課後

アヤとユカと帰ろうとしたその時…

アヤが教室のドアを指さし叫んだ。



「あれヒロ君じゃない!?」

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