第5話

学校が終わり、

家に帰って部屋でごろごろしながらテレビを見ていた。



その時…



♪プルルルルル♪




部屋に鳴り響く着信音。


しかも登録してない

知らない番号から…。




誰だろう??



相手を探るよう出る。



『もしもし…??』



『…』



…無言。



『もしも~し??』



少し強気で言ってみる。




ガチャッ

プープープー


切られてしまった。


いたずら電話?

間違い電話かな。






♪プルルルルル♪



再び鳴り響く着信音。

さっきと同じ番号だ。


どうせまた無言だと思い

どうでもいいような声で電話に出た。





『もしもぉぉぉし』



『…し?もしもーし…』



電話の向こうから微かに聞こえる

聞き慣れない男の声。



『へっ?誰??』



電話の向こうの相手は

鼓膜が破れてしまうくらいの大声で答えた。



『…美嘉ちゃん?悪ぃ電波悪くて!ノゾムだけど!わかる?今日の昼休み話かけた奴!』




ゲッッ!ノゾム?

ノゾムってあの女ったらしのノゾム?

今日アヤと連絡先交換してた…あのノゾムさん?




頭の中はパニック状態。


返す言葉が

見つからない。


いっそのこと電話を

切ってしまおうか…。

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