第4話
三人はノゾムの存在に気付かないフリをしながら、弁当を食べ続ける。
「あれ~無視?俺と友達になってよ♪番号交換しようぜ!」
あまりのしつこさに喉が渇き、
イライラしながら近くにある麦茶を手に取りごくんと一口飲み込む美嘉。
「えぇ~どうしよ。まぁいいよ!交換しよ♪」
沈黙の中、
突然言葉を発したのはアヤだ。
美嘉とユカはギョッとした顔で目を合わせた。
アヤが笑顔でノゾムと
番号交換をしている。
信じ難い光景…。
ノゾムが満足げに教室から出て行くのを確認し、
アヤに問いただした。
「なんであんな軽そうな男に番号教えるの??痛い目見るよ?!」
そんな美嘉の心配をよそにあっさりと答えるアヤ。
「だってあたしイケメン大好きだからぁ!ウフッ♪」
アヤは大人っぽくて綺麗な女の子。
スタイルがよくロングで少しウェーブがかった赤茶色の髪が特徴。
男運が悪く付き合う男は軽い感じの男ばかり…。
だから彼氏が出来ても、付き合ってすぐ別れての繰り返し。
「アヤ、あんな男に本気になっちゃダメだよ。」
真面目な顔で心配するユカに対し
アヤは軽い返事をした。
「大丈夫だってぇ♪」
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