VSオーク 2
「っ!」
(この足じゃもう戦えない、、、どうすれば)
美玲は燃えるように熱い足を庇いながら考える
「殴打はもう無理、、、今から斬撃武器を手に入れる?いや、、、無理だ。あの肉の鎧を突破出来ない」
しかしいい策は思いつかない
(このままじゃ、お嬢様を守れない)
美玲は百花の事を考える
「あっ!」
そして一か八かであるが
「これなら倒せるかも」
オークを倒せるかもしれない策を思い付く
「グォ」
「っ!もうすぐオークも動く、、、一か八かだ!やるしかない」
美玲は走り始めた
「ぐぅ!」
階段を登る美玲だが激しい足の痛みに苦悶の声が漏れる
(足が完全に折れてるのに走るってバカなのかしらね、私)
「まぁ、、、生き残っても後遺症やばいだろうなー」
美玲は希望に満ち溢れる絶望の未来を想像して笑う
(お嬢様優しいから私のこと逆にお世話してくれて、、、恐れ多いわね)
「グアー!!」
すぐ真下からオークの怨嗟の声が聞こえる
「、、、もうすぐで5階。大丈夫、一番奥まで行ける」
百花も今居る5階にたどり着いた美玲はそのまま五階の一番奥に向かう
「急がないと」
美玲は進む
「痛い!熱い!辛い!だけど、、、私は勝つ!」
確固たる意思を持って進む
そして5階廊下の半分まで来たところで
「グァー!!!」
ついに5階にオークがたどり着いた
「グァァ!!」
オークは全速力で美玲に向かってくる
「遅い」
しかしオークの全速力では
「私の方が早く辿り着く」
美玲が1番奥に辿り着く方が早い
「っ、お嬢さまの部屋」
途中百花の部屋の前を通った
「、、、お嬢様!静かにしてちょっと待っててくださいね!!」
美玲はそう叫んで前に進む
「み、美玲、、、死なないで」
部屋からは百花の声が聞こえた
「死にませんよ」
それに答えるように呟き美玲は遂に五階の1番奥に辿り着く
「東階段も後で封鎖しないだなー」
左に見えるもう一つの階段をまたそう呟き美玲は前を向く
5mと言うところまでオークは迫っていた
「さて、、、頑張りますか」
美玲は構える
「グオォ!!」
そんな美玲にオークは剛腕を振るった
「っ!そこだ!」
ガシッ
「グォ?!」
その剛腕を美玲は掴み
「おらっ!!」
そのまま背負い投げの要領で勢いそのままで
ドカン!!!
壁に叩きつける
オークの巨体にお互いの加速が加わった肉の弾丸は
ガジャン!!!
ぶつかった壁を破壊した
「落ちろ!!!」
そしてその壁は外と中を分かる壁であった
「グアー!」
オークは5階から真っ逆さまに転落していった
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