宝物庫
ガチャ
「はー、はー」
「美鈴、、、美鈴?!」
部屋にはいって来た美鈴のボロボロの姿を見て駆け寄る
「どうにか、、、勝った。油断しなかったら楽に勝てたんだろうけど」
美鈴は笑みを浮かべてそう言う
「っ!」
(両足が骨折、全身も打撲、、、後出血が多数ある、、、これ、、、命に関わる!)
自身も武術をやっている百花は美鈴の怪我の深刻さを理解する
「手当てするからそこ寝て!!」
「いや、ベッドが汚れちゃうから」
美鈴がそう言うと
「うるさい!」
ガシッ
百花は強制的に美鈴をベッドに寝かした
「えっと、、、ひとまず足と右手は拘束して、、、全身冷やすか。出血は、、、もうミイラになってもらうしかないね」
そう言って百花は手当てをしていく
「よし!できた!」
「ミ、ミイラ」
百花の巻いた包帯は美玲をミイラにした
「これぐらいでいいのよ」
「そっか、、、ところでなんで私の掌底喰らって動けてるんですか?」
美玲は不思議そうにそう聞く
「誰が教えたと思ってるの?」
「そっか、、、それじゃー」
百花の声を聞いた美玲は
ガシッ
「え?」
百花に組み技を仕掛けた
「なぁに、、、ぉ」
首を絞められながらもなんとか呟いたその言葉に
「私はお嬢様を守るんです、、、私に暖かさをくれた貴方に、、、大丈夫。目覚めた時には誰かが助けに来てくれてますよ」
ググググ
ドンドンと美玲は百花の全身を締めつけていく
「、、、かぁ」
ボキッ
「いっ!右手を折ったところでやめませんよ、、、貴方には幸せに!」
右手を折られても美玲の絞技は強まっていく それほど美玲は百花のことを愛しているのである
だが唯一美玲は見落としていた、、、いや分かってはいたがその想いの力を計り損なっていた
(行かせない、、、絶対に!兄様、力を貸して!!!)
「えっ?!」
突如百花の体が輝き出した
「な、何が」
美玲が混乱する そんな少しの時間で
「っ!!!はぁ!!」
バリバリバリ!!
力が発動された
「え?や、屋敷が何かに覆われてる?!」
屋敷が透明な何かに覆われていったのだ
「な、何が、、、何が起こって」
美玲は絞技を辞めて百花を見る
「行かせない!!死なせない!!私の1番の宝物に手を出さないで!!!」
そして屋敷はダイヤの檻に囲われた
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