病室

「っ!明!」

海斗はベッドで起き上がった

「痛っ!」

しかし全身に走った激痛でベッドの倒れ伏した

すると

ガチャン!

「海原さん意識を取り戻したんですか?!」

看護婦らしき女性が病室の扉を勢い良く開けた

「は、、、はい」

「っ!直ぐに先生を呼んできますから安静に」

そして医者を呼びに走って行った





「さて、、、海原さん。どこまで覚えていますか?」

病室を訪れた医者が海斗にそう聞く

「えっと、、、神社にお参りしたらいきなり目の前が光ってそれで爆発して、、、明が爆散、、、うっ!」

海斗は話している途中で胃から何かが逆流してきた

「あっ!」

医者は急いでバケツを渡そうとするが

「だ、大丈夫です、、、、魚捌いてる経験があって血には慣れてますから」

普段の経験でギリギリで無様を晒すことはなかった

「、、、明は?」

そう聞くと

「、、、体はどうにか修復できました。葬式では綺麗な姿で対面できます」

医者は苦しそうにそう言った

「、、、ありがとうございます」

(明、、、ありがとうな)

「他のみんなは?」

次に海斗がそう聞くと

「、、、みなさん海斗さんより軽症だったのですでに退院してらっしゃります。元々前に居た海斗さん達4人が壁になったようです」

医者はそう返した

「、、、一番前に居た2人はどうなりましたか?」

海斗は答えを簡単に予想できるが蜘蛛の糸を掴むような心でそう聞いた

「、、、それなのですが、これは本来医者が言っていいようなことじゃないのですか」

すると医者は口籠った

「表向き今回の一件はガス爆発で高校生3人が死亡、5人が負傷、爆心地に最も近くに居た2人の生徒の死体は跡形もなくなくなったということになってます」

「表向きは?」

「爆心地に最も近くに居た2人の生徒の死体が本当に何もないんです。一切の血痕も無いという状況で、、、ありえません、そんなこと」

「、、、」

「神社で謎の爆発、、、そして2人の消失、、、神隠しとしか考えられません」

「、、、神隠し」

「ええ、、、検診終わりました。経過観察も含めて3日後退院を目指しましょう。4日間も寝ていたのですから。ではお大事に。今日はもう面会時間を過ぎていますから明日親御さんが来るでしょう。」

そうして医者は病室を去って行った

「、、、神隠し」

(二次元文化研究部らしい終わり方、、、いや、まだ終わってない!神様がいるなら明も蘇生できるかも!)

海斗はそんな熱意をもつのであった

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