8人

「そ、その強盗殺人ってなんですか?」

部室に向かいながら和人がそう聞くと

「あぁ、俺元々孤児だったんだよ。それで生きてくために反グレとか襲いまくってたんだよ。それ」

零はそう答えた

「、、、なんかまさに二次元の話ですね」

「俺の人生を話すとラノベ六冊は出来るぞ。華凛の組の内部抗争を終わらせた話や百花を誘拐犯から救い出した話。後は、、、一樹との共闘とかな」

零は懐かしそうにそう言う

「いつかゆっくり聞いて俺の小説のネタにでもさせてもらうか」

明がそう言うと

「ネタと言えば今日も実験台になってもらうぞ」

海斗がそう他の全員に行った

「え?!マジ?!」

「やったぁ!」

「ひゅー!」

しかし皆嬉しそうだ

「ミシュラン三ツ星の寿司屋の跡取りが握る寿司、、、一応銀座の高級店並みの腕前はあるんだろ?」

美鈴がそう言うと

「ま、まぁ、、、父さんに叩き込まれたからな。後は良い実験台が居るお陰でな」

海斗は恥ずかしそうにそう言う

「私達は高級寿司がただで食えるから嬉しいです!稀に出てくるゲテモノも美味しくはあるし!」

「今日はプリンに醤油を掛けるとウニの味ということでそれで寿司を作った。食ったところ全く持ってウニじゃ無かったが旨くはあった」

華凛の言葉に海斗はそう返した

そんなこんなで話していると

「到着」

部室の前に辿り着いた すると

ドカン!

「ごふぅ!」

何かがぶん殴られた音が聞こえた

「またやってるのか」

零は呆れた様子でそう言うと

ガラガラガラ

扉を開けた

「2人とも元気そうだねぇ。ウェーイ」

「兄妹げんかもほどほどにしてください」

「昼飯の寿司食わせませんよ」

「これで小説でも書いてやろうかな?」

「しばくか?」

「副部長命令だ。寿司は部長を除いて食べよう」

そして各々中に居た2人に話しかけた

「お前ら部長への扱い酷くないか?」

中に居た少年がそう言うと

「一樹と百花だったら百花に味方するに決まってるだろ」

零はそう返した

「部長は相変わらず元気そうですね、、、生徒会長と部長を兼任なのに」

「零と華凛がいるおかげで書類仕事はすぐ終わるから楽だよ?それに百花と美鈴が風紀委員として働いてくれてるお陰で内部問題も皆無だし」

「へぇー、、、俺も図書委員の仕事頑張んないと」

「帰宅部の俺は何も言えん」

「はは、、、それじゃ!うまい寿司を喰いながら今日の探索のブリーフィングを始めよう」

「「はい!」

こうして部室に二次元文化研究部のメンバー8人が揃うのであった

そしてこれがこの教室に8人全員が揃った最後の日であった

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