絶望郷と冥土茶屋
「あった、あった」
教室に戻った海斗は鰹狩りの入った箱を手に取り安堵した様子でそう言う
「その中に鰹狩りが?」
和人がそう聞くと
「ああ」
海斗は箱を開けて鰹狩りを見せる
「っ!あー、、、なるほど。だから鰹狩りなのか」
それを見た華凛は鰹狩りの意味を理解した
「刺身包丁だよ」
鰹狩りとは刺身包丁のことであった
「寿司屋の跡取りとして常に相棒は持っておかないとな」
海斗がそう言うと
「ただかっこいいからだろ?高二が中二病とか終わってる」
美鈴があきれた様子でそう言う
「はは」
「こういう先輩が居るから二次元文化研究部が学校一番の問題児集団って言われてるんだろうなぁ」
「だな」
和人と華凛がそう言うと
「いや、、、学校に捨てられてた鉄くずを学校で溶かしてそのまま刀一本創り出した図書館の住人と中等部生の時に年上含めて100人以上をボコしたヤクザ組長の一人娘がいうなよ」
海斗があきれた様子でそう言った
「そう言うお前も、、、海斗って別に何もやらかして無いな」
それを美鈴が突こうと思ったが海斗は実は何もやらかしていない
「お前が何か言えるのは副部長にだけだろ。オタ活するために売春しまくって金稼いでたら華凛の親に島荒らしだって追われた馬鹿女」
逆に海斗が冷めた目でそう言った
「零兄が庇ってくれなかったら警察に突き出されてたって聞きましたよ?」
「ヤクザに目を付けられるって」
さらに1年組からもそう言われるのであった
「、、、ところでそんな美鈴先輩ですら何か言える副部長ってなにしたんですか?」
和人がそう聞くと
「「え?」」
3人が固まった
「華凛のお父さんに関係してることは知ってるんですけど」
「あー、、、えっとな」
(言えるわけないだろ?!)
海斗はどうしたものかと焦る だが
「強盗殺人だよ」
4人の後ろから耳を疑うような内容が告げられた
「「副部長!」」
それは4人の所属する二次元文化研究部の副部長であった
「零兄?!言ってよかったの?!」
カリンがそう聞くと
「別に恥ずかしい過去じゃ無いしな。それに同じ部活の仲間で一人だけ知らないなんてよくないしな」
副部長である零はそう言った
「そうそう。良くない良くない」
さらにその後ろから男子生徒がそう言った
「おっ!人魚坂じゃん。今日こそ捌かせてくれ」
「ブチ殺すぞ海斗」
「明先輩」
その正体は海斗や美鈴と同じ2年生の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます