小説を書こうとする。思うことを記す。

Ricky

1:新しい物語を書こうと思った時、僕は思った。

 僕は思いました。料理で例えるなら、いわばキャラは調味料です。本筋で大事なのは材料となる世界観と構成。しかし調味料の分配を間違えればそれは駄作の領域になってしまいます。


(……ここで思ったのですが、なんか料理の例えってすごく的確だなぁと自分でも思います。量産型テンプレが人気な理由や、その仕組みの説明もできると思います。

 まあ例えるなら、「追放もの」とか「異世界転生もの」とか「ハーレムもの」とかそういう名前の料理があったとします。それは人気商品で、いつも変わらない味がします。人々は同じ味には飽きたけど、料理を変えるという冒険はしたくない。

 そこで調味料によって味の変わった同じ料理が飛び出して来ました。人々はちょうど良いと思ってそれを食べるようになります。……とまぁ、そんな人々が多い理由から根強い人気があるように見えるのではないでしょうか?

 つまり、人気なのはその特定の味ではなくて、本質であるその料理だけ。個人的な理由にはなりますが、それで有名になっても嬉しくないんです。完全オリジナルで勝負に出るべきだと僕は思っています)


 そんなわけで、僕は「異修羅」や「リビルドワールド」など、他の作家さんの『量産型テンプレ』ではない三人称ラノベをいくつか読み漁ってきたのですが、それがなんとまぁ、とてつもなく面白い。『なんだこれは!?』という驚きと期待と興奮で、我を忘れて一気に時間を溶かしてしまいました。世界観とキャラクターに引き込まれて夢中になるんですよね。

 それで、僕はさらに考えに考えを重ねました。こういうワクワクするラノベとは、どうやって作られるのか。少なくとも一朝一夕ではない、尋常ではないほどの努力と執念を要する……そう考えて至った結論がこれです。


「ラノベとは、自分の作り出した世界観をいかにして伝えるか」


 これが一番だと思いました。僕が読んできた(あるいは遊んできた)全てに共通するのは、世界観が魅力的で、徐々に違和感や不快感なく、そして矛盾もなくそれらが露わになっていくことです。

 1番にやるべきは世界観の完成。あとはそれを魅力的なキャラを通して、いかに有効に伝えられるか。

 そして大事なのは読者との駆け引き。

 ここでどう展開するのか。「不快感のない意外さ」によって面白さを引き立て、それによって根強く支持されるラノベになるのではないか、と僕は思います。

 とはいえ、結局アマチュアが言っているだけの戯言に過ぎません。分かった風に言ったとて、これが正しいかはわかりません。違えばただ恥をかくだけですが、それも経験ということで受け入れようと思います。道中でどれだけ恥をかこうと、物語を書くのはやめません。そんな決意をここに表明しておきます。

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小説を書こうとする。思うことを記す。 Ricky @Ricky-games

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