に『アタマをあらいましょう』
——アラエヤカスは失踪した。
あの日以来、
アラエヤカスの
ここに、その二ハ
・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・
きょうは コロッセオで どろんこあそびをしたよ。
オウサマの とくべつな おゆるしで
わたしたち こどもが はいってもよかったの。
おうちに かえったら まずさいしょに おててを あらうの。
だから わたしは せんめんじょに いくの。
「しっかりてあらい ママ 二かい やるね?」
「えらいわ ハナちゃん えいせいさんげんそく おぼえてるのね」
「でもね きょうはちがうの」
「ちがうって どういうこと?」
「つちが けんとうしの ちで よごれていたからなの」
「ああ それなら いつもよりもっと ごしごししなくちゃね」
「うん!」
てきこくの こどもたちには ナイショの じゅもん。
「「ごしごし ごしごし ばいきん ごしごし」」
「「ごしごし ごしごし ばいきん ばいばい!!」」
おてて きれい きれい。
「ねぇ きょうは おふろで しりとりしたい!」
「いいわよ じゃあ ばんごはんの あとが たのしみね」
-二ハ-
・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・
ローマの子供たちは、これを、何度も何度も読んだ。
なので、一言一句が、アタマの中に、刻み込まれた。
〈子〉
〈さん『アシをあらいましょう』に続く〉
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