モンペ現る!

くさぶえ 舞子

モンペ現る!

令和六年九月二十三日、お昼前頃。今日は、いつもより涼しかったので近くの公園で四歳の子どもを遊ばせていた。

同じ年位のメガネのよくしゃべる男の子が接近してきた。最初はその子が持ってきていたラジコンをちょっと貸してもらったりしていた。


滑り台の方で遊び始めると、

「ブベェーーッ!」

 と、舌を出して、まるでアメリカの映画とかアニメでやってる下品な行いをし始めた。

とっさに私は

「汚いーーっ!やめて!」

 と、言うとメガネの男の子はさらに嬉しそうにやっていた。それを真似てうちのコもやるもんだからどうしょうもなかった。悪ふざけして遊んていた。ちなみにその子の保護者(父親らしき)は、ベンチに座ってケータイをいじっていた。


そこに、新しく滑り台に乗り込んできた親子がいた。こども用なんだからこどもだけにしとけばいいのに……と、内心思った。


 そして、その親子が割り込むかたちで滑ろうとしたけど、娘ちゃんか怖がって中々滑ろうとしない。


そこにまた

「ブベェーーーッ!」

 っと、後ろでやってるもんだから母親が頭にきたるしく


「クソがあぁッ!」


 と、うちのコたちに叫んで、滑り台を娘ちゃんとおりた。

とっさに駆け寄って、


「すみません。」


と、謝った。すると


「ちゃんと、見張っとかんけんやろぉがあぁ!」


 と、怒鳴られた。私はびっくりした。まさか、女のひとがクソがあぁ!と言うということに。テレビで見るガンバレルー◯のよしこさんくらいしか聞いたことがなかった。カルチャーショックを受けた。


その後、そそくさと、親子は帰る方向へ向かっていった。


なんとなく私も居づらくなって我が子の手を引いて慌てて帰ることにした。


 世の中あんなに不機嫌な人がいるんたなぁ〜と、思ったし、あの人のまわりにいるといつも縮こまっちゃうんじゃないかな〜良かった、いつも一緒にいる人があんな人いなくて。と、夫に話したら


「わからんよ〜、野球チームとか入ったら、あの子がいるから負けた!とか、理不尽なこと言ってくる人もいるよ〜」


と、楽しそうに言ってきた。前途多難な不安を煽られた。怖いなぁ~習い事!した方がいいだろうけど、モンペには関わりたくないなぁ~が本音だった。

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