第2章-7話 ステーキ職人

『レシピ』を見ると『カマド』には『丸石』がかなり必要であった。


「先程、整地していた時に手に入れた丸石で足りそうだな。」


アイテム『カマド』を作ったぞ!


『カマド』に関するチュートリアルが始まった。


【『カマド』:このアイテム『カマド』は、燃料アイテムを燃やした熱で素材アイテムを変身させることができます。

燃料には木材、草木等があります。材料は様々な種類になるので色々と試してみて下さい】


気がつくと日は暮れていた。


カマドも出来たことだし、今日は満足のいく一日だった。


『ステーキ』だ。『ステーキ』を食べれば今日が一番記念すべき良い一日になる。


3分クッキング!


まずは素材アイテムに『牛の生肉』をセットします。


次に燃料アイテムに『樺の木』をセットします。


じっくり待つこと30秒くらい。アイテム『ステーキ』が調理できた。


そしてできあがったステーキを2分30秒かけて、香ばしいステーキの匂いを楽しみ…。


完成です!


ドアの隙間から差し込む月明かりに、この『ステーキ』を照らし当てる。


「ほう、美味よのう。」


私は少しの孤独を紛らわすように哲学者の如く『ステーキ』にかぶり続けた。


そう一心不乱に、虎のように。


月明かりの先の、私の伸びた人影をふと見ていると哀愁が漂っていた。


しばらく眺めていると、何か色の違うブロックが見えた。


何だあのブロックは?

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