第2章-2話 私に木の棒

いつからだろう?人間が肉を喰らう動物で一番頂点だと思い感じていたのは。


それは人間の驕りだったのかもしれない。


私は豚すらも捕らえられなかった。


案外、早かったな。動きが速くて、それでいて機敏だった。


喰うは易し、捕るは難し。


そうだな、では人間は人間をたらしめるためにどう生きてきたかを考えてみよう。


人間には他の動物にはできなかった一つの長所である部分がある。


そう、皆さんもご存じであるだろう。


道具を使うことさ。


そう道具を使って自らの生物的カーストを上げてきたのが人類の繁栄の一つの理由だろう。


もう二つの理由は後ほどに取っておこう。


では道具を作ろうではないか。


これで人間の描いてきた軌跡を辿ろうではないか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る